19.01.29 YOSHIYO Diary

素材と価値の考え方について < YOSHIYO Diary >

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ものを作るうえで、限りなくたくさんの素材の選択肢がある組み合わせの決断に、幾度となく勇気がいる瞬間があります。

個人的なわたしの趣向は、布帛やニットで言えば、天然繊維のシルク100パーセントやカシミア100パーセントは大好きな素材で、肌触りからの着心地と使ってゆく過程の洋服への愛着は深くなる前提でお付き合いします。

対称的なものとして天然繊維と化学繊維の分類ですが、みなさまご存知の通りで天然繊維に変わるものから生まれた化学繊維も手厚い開発・進化を遂げて、使う用途によって素晴らしい選択肢の幅が広がっています。例えばカバンに使う生地の場合は、強度がないと困りますよね。だから選ぶ素材は「強度がありながら形が美しく出るもの」を優先するといった具合に、目的によって素材から絞る場合もあります。

洋服だけでなく装飾品も同じで、真鍮にしかない特性や、石にしかない特性や質感を感じ、シルバーやゴールドなども同様、その素材でしか出せない色、特徴を使いわける。研究する…


素材の活かし方、素材自体の価値、ものへの気持ちの込めかた、できあがったものとしての価値。この関係性が私の頭の中で日々行ったり来たりしています。できあがったものへの価値をどう考えるかは 受け手側の心の中に生まれるものなので、せめてその前のことまでは しっかり作り手の中で大切にしてあげられるものづくりをしたい と日々精進です。

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