敬愛する作家・向田邦子さんが
手土産を必要とするときには
必ず立ち寄られた
和菓子処『菊家』さん。
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向田邦子さんへの憧れが『菊家』さんを知ったきっかけですが
わたしもホッとする甘さを求めるときや
生菓子を手持ちできる範囲のときは
いつからか、よく『菊家』さんに足を運ぶようになりました。
1年ちょっと前、南青山・骨董通りに昔からあった
素敵な家屋の店舗が老朽化で改装となり
今は仮店舗として、同じく南青山の一角の
お知り合いのBARの中で仮営業されていらっしゃいます。
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今日も諸用で『菊家』さんに伺ってまいりました。
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上菓子を6個選んでいた時のこと
女将さんが
「これじゃあ、いろどりがさみしいわね。職人に言って1つ彩あるものを作らせますから」
なんて・・・!
その粋なお言葉に深い感動。
たかだか1つの「いろどり」のために
「1つ職人に作らせます」なんて言ってくれないですよね・・・
(本当にすごいお店だ)
っと実感いたしました。
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女将さんは、いつもお着物でいらして
筆でお菓子の名前を一筆してくださるんです。
とても素敵な女将さん。
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何度か伺っているうちに
どこかのタイミングで女将さんが
わたしの顔を覚えてくださるようになって
わたしもわたしで向田邦子さんとのエピソードを伺ったりして。
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「とってもやさしい、素敵な方でしたのよ」
なんて、実際に向田さんと面識の有られる女将さんからお話を聞けると
キュンと胸が高まってしまいます。
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お菓子をいただきながら
そんな温かい女将さんの顔と、きっとこういう温かいやり取りを
向田さんもされていたから『菊家』さんに通われていたんだろうな
っと思いを馳せます。
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