Thoughts
コスチュームジュエリーに思いをこめて
女性を美しく包み、装飾品の魅力を最も引き立たせる
黒のシンプルなドレス - petite robe noire -
そんなドレスをイメージしながらつくったコスチュームジュエリーたちが、
たくさんの人のイマジネーションの中で、装う喜びやうれしさを
思い起こさせてくれるものでありますように。
手作業の価値とあたたかさ
時を経ても美しい、クラシックな美を追求するために
petite robe noireのコスチュームジュエリーは、
ファインジュエリーにも通じる、手作業による丁寧な製作工程にこだわります。
そうして、熟練した日本の職人の技術を多く取り入れることで、
「失われつつある制作技法」の継承に関わりたいと考えています。
洋服の一部として 装飾品として
petite robe noireのコスチュームジュエリーは
まるでカーディガンを1枚新しく手に入れたかのように、
装いを華やかにする装飾品でありたいと願っています。
合わせて、たった1つ身につけることで、
その日の装いが一段と魅力的な印象へと変化するような、
「アクセサリー」の枠を超えた楽しみ方も提案します。
長く愛されるデザイン
何年後に見直しても、いつも新しく感じられ、
長く愛用していただけるようなものづくりをめざして、
一過性で終わらないデザインを大切にします。
Brand History
- 2005年 6月
- アンティーク&ヴィンテージコスチュームジュエリーのオンラインショップ
「petiterobenoire.com」を立ち上げる。 - 2007年12月
- 直営店「petite robe noire」を恵比寿にオープン。
合わせてウェディングのラインもスタート。 - 2008年10月
- 日本の職人と共に、昔ながらの技法でつくられたpetite robe noireのアクセサリー
1st Collectionを発表。 - 2009年 8月
- 2nd Collectionを発表。
- 2009年10月
- Parisへの出展がスタート。
オーガニック素材のみでつくる「香り」のラインもスタート。 - 2010年 3月
- 3rd Collectionを発表。
- 2010年 6月
- ウェディング専用のスペースを恵比寿にオープン。
- 2010年10月
- 4th Collectionを発表。
- 2011年 3月
- 5th Collectionを発表。
- 2011年10月
- 6th Collectionを発表。
Designer
阿部 好世(あべ よしよ)
- 1980年
- 新潟県小千谷市に生まれる。
- 1999年
- 単身渡米。
- 2001年
- 帰国後、アパレルブランドにてPRを担当。
- 2005年
- 「petite robe noire(プティローブノアー)」を設立。
- 2009年
- 株式会社 P.R.N.Japon として法人設立。
自分にとって「素敵なもの」を装うとき
または目にするときの高揚する気持ちは
何にも例えようのない美しいひとときを与えてくれます。
そんな素敵な「もの」の裏側にあるもの。
それは、表面的な美しさだけではなく
そのものをつくりあげる
携わった人たちの想いやそれまでのストーリーが
そっと誰かのこころに響き続けている事実だと思うのです。
古いコスチュームジュエリーを取り扱うオンラインストアから
petite robe noire のショップは現実化し、今では職人さんと共に
自分たちでジュエリーをつくるようになりました。
そして、もちろんこの先も、petite robe noireの形は続きます。
私は、個人的な趣向でものをつくらせてもらい
空間をデザインしてきていますが
常に変わらない、一貫した気持ちとは
「素敵な気持ちの高揚を、分かち合いたい」
ということだと気づくことがありました。
年月と共に変化する形と、変化しない形。
petite robe noireとして素敵なもの作りができるように
これからも変化をしながら、ずっと変わらない気持ちを
持ち続けてゆくのだろうと思います。
阿部 好世
2011 Autumn/Winter Collection
アクセサリーからはじまる日常。
気持ちの高揚。
普遍的な形。
年月を重ねることで得る表現。
2011-12 Autumn/Winterでは、petite robe noireの中心にある
そんな言葉たちを集約させた形となりました。
女性の内面的な強さと柔らかさを
コスチュームジュエリーの「黒」と「ピンク」の色へ。
細やかな手作業によるプリーツのモチーフを
日常からドレスアップ、ウエディングドレスにまで添えて。
上質な素材を使い
petite robe noireが美しいと考えるシルエットの中に
「モチーフのつながり」を生まれさせました。
アクセサリーをつける楽しみを
洋服全体のコーディネイトでご覧いただけましたら幸いです。
2011 Spring/Summer Collection
はじまりは、外国の古本屋で見つけた1冊の古いアルバムでした。
1920年代のそれは、とてもとても丁寧に作られた、
ある家族の手づくりの写真集。
乗馬スタイルの大人たち、リゾート地でくつろぐ家族の笑顔……
眺めていると、イマジネーションが無限にふくらんでゆきます。
2011 SPRING/SUMMER COLLECTIONより
petite robe noireは「コスチュームジュエリーブランド」という枠から
広がりが生まれます。
革でつくった初めてのバッグ
シルクスクリーンプリントと刺繍
オリジナルテキスタイルでつくったドレス
コスチュームジュエリー以外に、これらの展開もスタートいたします。
アクセサリーはもちろん、身につけるものは
素材やつくられる工程が良質なものでありたいという思いと
petite robe noireのものづくりにかかわってくださる、
それぞれのプロフェッショナルなみなさんとの
すばらしい出会いがつながって
今回のコレクションの広がりを実現することができました。
コットンパール
今では1つの素材として一般的なコットンパール
(丸く圧縮したコットンにパール加工をほどこしたパーツ)ですが
数年前までは、その存在さえ知られていないデッドストック品でした。
はじめからpetite robe noireのアクセサリー作りに携わって
くださっている方に、ある日、古いコットンパールを見せられて
デザイナーがひとめぼれしたことがきっかけとなり
petite robe noireのアクセサリーの素材としての使用がスタートしました。
昔、日本でつくられていたものが、今は見向きもされなくなり
ただそこに保管されているだけの状態であったコットンパールたち。
その美しさ、本真珠とは違ったあたたかみのある光沢感
驚くほどの軽さに魅力と可能性を感じ、ブランドを代表する
コットンパールのコスチュームジュエリーが生まれました。
現在、日本での生産が再開され、petite robe noireで使用している
コットンパールも、すべてデッドストック品ではなく
新しくつくられたコットンパールとなります。
petite robe noireのコットンパールは、丁寧に時間をかけて
品質管理を行っているため、1粒1粒がとてもきれいです。
このすてきな素材が、一過性のものとならないように
大切に長く育てていきたいと考えています。
古いもの
petite robe noire の考え方
古いアクセサリーには、新しいものにはない時代の匂いや重み、風貌、
手間のかかった製作の過程があります。その仕様の独特さ、時代の経過を
感じさせる傷や色合いは、同じ色をつくり出すことも、全く同じものを
見つけることもとても難しく、心を強く惹かれる魅力となります。
アンティークジュエリー
「アンティーク」という言葉の定義にはいろいろな見方があります。
1870年頃までの古代ギリシャ、ローマ遺物を示す言葉として使われたのが
はじめとされています。その後、上流階級の間で所有された美術品・宝飾品、
そして市民層にも浸透するようになった工芸品の意味へと広がっていきました。
現在、輸入関税の法律では、「製作後100年を経たもの」という解釈から、
欧米のアンティークジュエリーの本などでは
「1940年代以前に作られたもの」
「1950年以前に作られたコスチュームジュエリー」
また、ある辞書の定義では
「(1)古美術、骨董品(2)年代を経て品格があること」など、
表現はさまざまです。
petite robe noireでは、上記の意をふまえ、あえて「アンティーク」という
言葉で商品の説明をすることは控えました。
同時に、少し響きに緊張感のある「アンティーク」から、
「古いアクセサリー」とすることで、日常にとけこむくらい身近な
親しみや気軽さを発見していただけたらと考えています。
コスチュームジュエリー
一般に、天然石を使わないアクセサリーをコスチュームジュエリーと呼びます。
20世紀の発明品とも言われているコスチュームジュエリーが誕生した由来について、
以下にご紹介いたします。
今では女性も男性もジュエリーを身につけることはごく当たり前のことですが、
これは、長い歴史の中ではほんの短い間の出来事です。
それ以前のジュエリーは、ごく限られた人たちだけの特別なものでした。
魔除けとしての役割から、宗教上・貴族の権力の象徴としてのジュエリーを経て、
19世紀に入ると飛躍的に多くのジュエリーが作られるようになります。
その後、産業革命によって、高価な宝石原石や金と同じような輝きを放つ素材が
登場します。合金技術と、ラインストーンと呼ばれる宝石用原石をまねたガラスなど。
これによって、原石を使った高価なジュエリーを持っている裕福な人たちは、
ジュエリーのレプリカをオーダーすることが可能となりました。
レプリカをオーダーしなければならなかった理由は、盗難の恐れを気にして、
高価なジュエリーは着用せず、安全な場所に保管したためです。
金や銀、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、真珠などに見立てた素材で、
全く同じデザインの着飾れる美しいジュエリーを作る、
これがコスチュームジュエリーの始まりといわれています。
当初、コスチュームジュエリーを作る職人は、高価なジュエリー職人と兼任だったため、
デザインも非常に巧みな仕上がりでした。ところが、人工的な素材を使用するために、
「高価ではないもの」「イミテーション」という観念がつきまとってしまい、
価値の認められない、使い捨て用ジュエリーとして扱われていました。
その後、Coco Chanelの登場により、ファッションとしてのコスチュームジュエリーの需要や、
ハリウッド映画での女優の着用、『ミリアムハスケル』の登場などによって盛り上がりをみせ、
大量生産の波に乗りながら、1930年代〜1950年代に大流行し、次々と個性的なブランドが
設立されていきました。
現在では、時間の経過とともに、コスチュームジュエリーのなかから、
アンティークジュエリーと呼ばれるものが出てくるようになりました。
高度な技術やデザインを可能にしたのもコスチュームジュエリーの特長ですが、
現在も作り続けられる一方で、これまでの時間を経てきた
古いコスチュームジュエリーへの価値が急速に見直されるようになりました。
コスチュームジュエリーのスタイルを見比べると、流行ったファッションや、
その時代背景が見えてくるのも興味深いところです。


















