Story プティのかけら〜 A Piece of petite robe noire〜#004

メキシコのシルバー職人、師匠のReyのこと

 
 
師匠のReyは、9歳から職人としてものづくりを続けてきた、
伝統的なメキシコ特有の技法を受け継ぐ、ベテランのシルバー職人です。
 
 

 
 
スペイン語がわからない阿部のことも弟子として懐深く迎え入れ、
数回にわたるメキシコ修行では、
トラディショナルなシルバー作りを一から丁寧に教えてくれました。
 
 

 
 
時に奥さまのレイナさんの手料理を囲みながら、
言葉を超えて、家族のようなあたたかさで接してくれたことも、
阿部にとっては大切な思い出です。
 
 

 
 

 
 
そんな修行の日々のなかで、偶然生まれたのが【梅ちゃん】モチーフでした。
 
糸ノコの練習として阿部が作った花を見て、
Reyがその場で不揃いな花を作ってくれたのがはじまりです。
 
 

 
 
キャンバスに勢いよく一筆書きをした、そんな大胆さも感じられる、
自然界の花のようにひとつとして同じかたちのない、すこしいびつで愛らしい姿。
 
Rey自身は「サクラ」をイメージしていたそうですが、
梅の花のようにも見えたことから【梅ちゃん】と名付けました。
 
 

 
 
修行中に、根気強く寄り添ってくれた師匠の立居振る舞いに、
静かで深い優しさを感じたことが、幾度となくありました。
 
その想いをそっと忍ばせるように、
このネックレスには表からは見えないお花の裏面のくぼみに、小さな丸玉をひとつ添えています。
 
 

 
 
大きくてたくましい師匠の手。
 
繊細であり大胆でもある、彼ならではの手仕事と、深い優しさから生まれる【梅ちゃん】ネックレス。
持つ人の心を励まし、寄り添い守ってくれるような存在になればと思っています。
 
 

 
 

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