Story プティのかけら〜 A Piece of petite robe noire〜#006

メキシコの暮らしと、手仕事の豊かさ

 
 
メキシコを訪れるたびに、
この国の伝統や素朴な佇まい、鮮やかな色彩に目を奪われます。
 
 

  
 
石造の家、ヴィンテージカー、不揃いなかたちの農作物。
 
自然の恵みを大切にした食事や、
道具や家具を大事に使い続ける姿勢に、
欧米とはまた違うヴィンテージの魅力や、
土地に根ざしたおおらかさを感じていました。
 
 

 

 
 
何度目かのメキシコ訪問で、職人の工房を訪れる機会があり、
実際に手を動かす現場を見ることができました。
 
 

  
 
彼がものづくりをする工房の奥にはキッチンがあり、
食べることや眠ること、そして手を動かすことが
どこか自然につながっている。
 
 

 
 
ものづくりと暮らしが無理なく同じ場所にあることに、
効率や合理性だけでは測れない、手仕事の豊かさを感じました。
 
 

 
 
メキシコのシルバー職人は、ただかたちを整えるだけではなく、
素材と向き合いながらひとつひとつ自分の手でジュエリーを仕立てていきます。
 
同じデザインであっても、手の力加減や感覚の違いで少しずつ表情が変わっていくこと。
整いすぎていないかたちやどこかに人の手の跡が残るところ。

そのわずかな揺らぎにこそ、生活そのものが反映されているように思うのです。
 
 

 
 

ひとつのジュエリーの中に長い時間をかけて受け継がれてきた技法と、
それぞれの職人の生きた証が息づいていることに、
私はいつも心を動かされます。
 
 

 
 
完成された美しさだけではない、生活の延長にある手仕事の魅力を、
petite robe noireのジュエリーから感じていただけたらうれしいです。